ソムリエ
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ソムリエ
~野菜ソムリエhisaの気になる野菜 Vol.6~
3月に入り花粉症の方にはつらい時期になってきました。
日本人の3人に1人が発症しているそうで、
何年前からでしょうか、私自身もくしゃみ・鼻水・目のかゆみと
フルコースで症状が出ています。
根治療法の舌下免疫療法や注射あはりますが、
費用も期間もかなりかかるようでなかなか難しいですよね。
より短期間で治すための薬や花粉症米、
杉の雄花だけを枯らす薬剤も開発中だとか??
でも、その間もつらい症状は続くわけで、ヨーグルトが
花粉症に良いと聞けば毎日食べたりといろいろ試しております。
先日テレビで、花粉症予防にごぼうがよいとされてるのを見て
早速「ごぼう」も取り入れてみました!ごぼうを食べると、大腸の”酪酸菌”を増やして
腸を活性化→アレルゲンによる免疫細胞の炎症を抑える
→花粉症症状の改善につながる、という流れのようです。
手軽に手に入るごぼうで少しでも改善できるなんて嬉しいですよね~
ということで、春から初夏にかけて旬を迎える
“新ごぼう” のご紹介です。
春ごぼう・夏ごぼうとも呼ばれ、
秋から冬に出回るごぼうと比べると白っぽく短めです。
ごぼうが育ち切る前に早採りされているので、
やわらかく、香りも優しめで通常のごぼうの苦手な方も
食べやすいのではないでしょうか。購入するときは、できるだけ白いものを!!
皮が青みがかって見えるものは、収穫から時間が経っていて
空気にふれたせいで酸化が始まり風味も落ちています。
新ごぼうは洗って売られているため鮮度が落ちやすいので、
買えば早めに使うのがおススメです。
保存する場合は、空気に触れて酸化・乾燥するのを防ぐため、
新聞紙やキッチンペーパー・ラップを巻いて保存袋に入れて
冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。気になる 「新ごぼう」の栄養素は??
ポリフェノール・食物繊維・クロロゲン酸といったものが含まれています。
これらが花粉症改善によいといわれる成分のようですよ。●ポリフェノール
ごぼうにはカテキンやクロロゲン酸といわれる抗酸化作用があるポリフェノールが豊富に含まれています。
細胞を傷つけたり、免疫力を低下させる活性酸素を減らすため、免疫力を高めることができる。
カテキンには、抗炎症作用があり花粉症の炎症を軽減する効果も期待。
クロロゲン酸は、免疫細胞の働きを調整することでアレルギー反応を抑える効果が期待できるそうです。●食物繊維
腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維という2つの食物繊維がふくまれており、
不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸って腸の動きを促す働きがあり、
水溶性食物繊維は、善玉菌のえさになり腸内環境の改善になり、肥満抑制効果も期待。旬の美味しい新ごぼうで、これらの魅力的な栄養素も摂取していきたいですね~
旬の美味しい新ごぼうで、
これらの魅力的な栄養素も摂取していきたいですね~玉葱とお肉をプラスして炒めたり、明太マヨ炒め、ごぼうチップス等
いろいろ試してみましたが、今回はごぼうが苦手な方にも好評だった
「簡単ガーリック炒め」をご紹介♪1. アルミホイルをクシャとさせたものでごぼうの皮をこそげてから洗い、
斜め薄切りにする。
2. フライパンに多めのオリーブオイルとにんにくのみじん切り、
又はにんにくチューブを入れて中火で香りが出るまで加熱する。
薄切りにしたごぼうを加えて3~4分炒める。
3. 塩コショウで味をととのえて完成
おかずにはもちろん、お酒のおともにもいかがでしょうか。
新ごぼうだと生や、さっと熱湯にくぐらせてサラダ等でも美味しいですよ!
旬の美味しさを味わいながら、
花粉症と肥満の予防もできると嬉しいですね。
桜だけでなく、野菜でも春を感じていただけますように。 -
ソムリエ
~野菜ソムリエhisaの気になる野菜 Vol.5~
暦では春といっても、まだまだお鍋が美味しい寒い日が続きますね。
関東では昨日、本格的な雪となりました。今回は、鍋の定番野菜で
風邪予防・免疫力UPにも効果ありの、白菜についてです。クセがないので、和・洋・中なんでも使えて食べやすく
お手頃価格でおさいふにも体にもやさしい野菜!!
最近では、一般的な白菜のほかに
内葉がオレンジ色のものや、ミニサイズのものもみかけます。「オレンジ白菜」は中心部分がオレンジ色で、甘味が強く
歯触りもよいので、色を活かしてサラダなどの生食にも使えます。「ミニ白菜」も葉が柔らかいので、サラダにする他に
浅漬けや鍋、炒め物にも使えます。先日「娃々菜」という名前で販売されてるのを見かけました。
娃々(わわ)とは、「赤ちゃん」のことで、
特別に栽培された柔らかく水分が少ない白菜だそうです。
見かけた際は、サラダでシャキシャキを楽しんでみてくださいね~!購入するときは、見た目よりずっしりと重く、
葉がちぢれて巻がしっかりしているものを。切ったものだと、切り口が白くみずみずしく、葉がつまっているもの。
芯のあたりが盛りあがっていると古いので、気をつけてみてください。
カットしたものを購入した場合は、ラップに包み野菜室に立てて保存を。一玉で購入の場合は新聞紙に包み玄関やベランダで、
夏場は冷蔵庫の野菜室で保存を。使うときは、カットのものは芯から、
丸ごとの場合は外側からむいていくのがおススメです。
気になる「白菜」の栄養素は??体内のナトリウムのバランスを保ち、利尿作用があるカリウムを含みます。
ビタミンCも豊富で、コラーゲンの吸収も助けてくれます。ビタミンB1を含む豚肉との組み合わせで肝機能もアップ、
疲労回復、免疫力を高め風邪予防の効果も期待!!
ここで簡単な「白菜のさっと煮」レシピをご紹介♪白菜1/4カット分を洗ってザク切りし、
豚こま肉200gと合わせて、お鍋のだし汁1カップに入れます。
酒、砂糖、みりん、しょうゆを各小さじ2、塩を少々
中火で10分くらい煮ます。(クタクタがお好みの方はもう少し)
器に盛って完成!
※七味をかければおつまみにも
冬場の乾燥肌対策で美肌作りや貧血防止効果も期待され、
女性に嬉しい食材でもありますね。ぜひ、日々の食生活に取り入れてみてください!
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ソムリエ
~野菜ソムリエの気になる野菜 Vol.4~
グリーンファームの野菜ソムリエhisaです。
年末年始の疲れが出て風邪などひかれてませんでしょうか。
まだまだ寒い日が続きますので、
体調管理に気を付けて過ごしたいですね。
今年も気になる野菜を少しづつですが、
ご紹介させていただきたいと思います。
今回は冬の間にしかお目にかかれない「ちぢみほうれん草」についてです。
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「寒ちぢみほうれん草」や「寒締ほうれん草」とも呼ばれ、
冬の寒さによって美味しくなるちぢみほうれん草。
12月~2月の間だけ採れる期間限定の食材です。
真冬の寒さにさらされ葉を縮めることで葉肉が厚くなり、
糖度や甘味が増し、通常のほうれん草より食べ応えがあるのが特徴。
大変甘味が強いので、野菜が苦手な方や
お子さんにも食べやすいのではないでしょうか。
選ぶ際は緑色が濃く張りがあり、付け根部分が太いものがおススメです。
冬限定なので、見つけたらまとめ買いしたくなりますよね。
そんな時には、濡らした新聞紙に包みポリ袋に入れて
冷蔵庫の野菜室に立てて保存するか、茹でてから小分けにして
冷凍保存をするといろんな料理に使えて便利です。
気になる「ちぢみほうれん草」の栄養素は??
通常のほうれん草と同じで、β-カロテンや、
鉄分・マグネシウム・亜鉛等のミネラル類、ビタミンCや葉酸等の
ビタミンB群がバランスよく含まれています。
さらに、ちぢみほうれん草は、霜に何度も当たり寒さによる
ストレスによって、ビタミンやβーカロテンが増します。
ちぢみほうれん草は緑黄色野菜の中でも、
ビタミン含有量はトップクラスといわれるほどだそうですよ!
●βカロテン
体内でビタミンAに変換され粘膜や皮膚の保護、
免疫力を上げる、がんの予防などの効能。
●葉酸
造血作用や皮膚や粘膜を強くする働きを持つビタミン。
●ミネラル
鉄分・マグネシウム・亜鉛など。
鉄分により貧血予防・疲労回復の効果、亜鉛は美肌や
美髪に欠かせない栄養素で新陳代謝を活発にする働きを持っているので、
肌のターンオーバーをサポート。
冬場の乾燥肌対策で美肌作りや貧血防止効果も期待され、
女性に嬉しい食材でもありますね。
最後にさっと茹でて卵と炒めるだけの簡単レシピをご紹介。
1. ちぢみほうれん草はさっと茹でて、適当な長さに切る。
ニンニクはみじん切りに、卵2個をといておく。
2. フライパンに多めのオリーブオイルをしいて、
卵をふんわりいため、一旦取り出す。
3. 同じフライパンにオリーブオイルを足し、ニンニクを弱火で熱し
香りが出たら、ちぢみほうれん草を加えて炒める。
4. 塩コショウをして、卵を戻してさっと炒めて出来上がりです。
とてもやわらかくクセもなく甘味が強くて濃厚~♪
今までは見た目がゴワゴワとして
堅そうだと思って、なかなか手に取らなかったのですが、
こんなに美味しいのに食べていなかったなんて「もったいないっ!」
冬場の今しか味わえない「ちぢみほうれん草」
お浸しや胡麻和え、ナムル等他のメニューでも是非お試しくださいね~ -
ソムリエ
~野菜ソムリエの気になる野菜 Vol.3~
グリーンファームの野菜ソムリエhisaです。
急な寒さでお鍋が恋しいところですが、連載3回目の今回は限られた地域で食べられている伝統野菜のひとつ
「金時草」のご紹介です。
石川県では6月から11月が旬の時期ですが、
ハウス栽培もあり通年みられるそうです。近所のスーパーではなかなか手に入らないですよね。
ですが、先日お土産でいただきました!
葉の表が緑色・裏側は鮮やかな紫色の美しい見た目と、
栄養価が高い健康野菜としても魅力的な
加賀野菜にも指定されているブランド野菜!!葉の裏側が金時芋のように赤いことから、
「金時草」と呼ばれるようになったそうです。茹でるときれいな赤紫色がにじみ出し、
モロヘイヤやツルムラサキにも似たような独特なヌメリも出ます。茎の部分は茹でても硬さが残るため、
主に葉の部分を食べることが多いですが、茎も油で炒めたり、
きんぴらにすると硬さを気にすることなく食べられるようになるんです。個人的には、葉のきれいな紫色がにじみ出る和え物が、
小鉢に入れるとキレイでおすすめです!
気になる「金時草」の栄養素は??ポリフェノール・βカロテン・GABA・ミネラルなどが含まれます。
●ポリフェノール
葉の紫色には、ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれています。
抗酸化作用があり、視力/肝機能の改善、血糖値の上昇抑制などの効能。
●βカロテン粘膜や皮膚の保護、免疫力を上げる、がんの予防などの効能。
●GABA精神を安定させる、興奮抑える、リラックスなどの効果が期待され、ストレスの軽減にも。
●ミネラル特にカルシウムや鉄分豊富。
カルシウムにより骨粗しょう症予防・ストレス軽減、鉄分により貧血予防・疲労回復の効果。
健康野菜として注目されるのも納得ですね!
最後にさっと葉を茹でるだけの簡単レシピをご紹介。
1.金時草は茎から葉だけをとる。
2.お湯を沸かした鍋に、塩、金時草を入れて30秒程ゆで、
水にさらし水気を絞る。
3.パットなどに広げ、ポン酢につけて30分程冷蔵庫で冷やす。
4.お皿に盛り付け、おろししょうがをのせる。
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「金時草」を見つけた際は、是非手に取ってみてくださいね~! -
ソムリエ
~野菜ソムリエの気になる野菜 Vol.2~
グリーンファームの野菜ソムリエhisaです。
連載2回目はレンコンの情報をご紹介します!穴が開いている形状から「先を見通す」につながり縁起物とされ、
お正月やお祝いの料理などにも使われることが多いですね。
すりおろしたり切り方、加熱の仕方をかえると、食感もいろいろ楽しめます。
すりおろしてお鍋に入れたり小エビと葱を混ぜて団子にして焼くととろみやもっちりを、
定番のきんぴらや炒め物でシャキッと、長く加熱するとホクホクした食感など是非いろいろ試してみてくださいね♪
気になる栄養は??
ビタミンC・タンニン・ムチン・食物繊維などが含まれます。
●ビタミンC:レンコンのビタミンCは豊富なでんぷん質に守られ、加熱に強いのが特徴
●タンニン:ポリフェノールの一種で、胃腸を整えたり喉の痛みを和らげる作用
●ムチン:切ったときに糸を引くのはのがムチン タンパク質や脂肪の消化を促進し粘膜を保護
●食物繊維:整腸作用や血中コレステロールの低下作用風邪予防によさそうな栄養がいっぱいですね~!
では最後に、レンコンと牛肉だけで簡単パパっとできる炒め物をご紹介。
1.レンコンはピーラーで皮をむいて穴と並行に縦に切って(長い場合は切って半分に)、
すぐに水につけておく(2分程おくと色がきれいに仕上がります!)
2.牛薄切り肉を適当な大きさに切り、塩コショウをしておく。
3.フライパンにごま油を入れ熱したら、水を切ったレンコンを入れしっかり炒める。(私はきつね色に焼き目が付くくらいが好みですが、様子を見ながらお好みの状態で)
4.お肉も加えて火が通ったら、鶏ガラの顆粒・塩コショウを加えて味を調える。和食だけではなく、中華や洋食にも使える万能食材の一つです。
風邪予防のためにも、いろいろな調理法でレンコンを取り入れてみてはいかがでしょうか。是非お試しください!
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ソムリエ
~野菜ソムリエhisaの気になる野菜 Vol.1~
初めまして!グリーンファームの野菜ソムリエhisaです。
今回から野菜ソムリエ目線での、
旬やその時々の気になる野菜や果物をご紹介していきたいと思います!
初回は『ヤングコーン』をご紹介。
皮つきのヤングコーンを見かけると夏を感じて、
冷たいビールとヤングコーンで1杯!!
初夏を満喫という方も多いようです。
ヤングコーンは、とうもろこしが大きくなる前に若採りしたもので
旬の時期である5月~6月には皮つきのままのものが見かけられます。
【気になる栄養は?】
食物繊維・カリウム・葉酸などが含まれます。
・食物繊維:腸内環境を整え便秘の予防改善、血糖値の急上昇も抑えてくれるなどの効能
・カリウム:ナトリウムを排出させるため、塩分の採り過ぎを防ぐ作用
・葉酸:造血作用や皮膚や粘膜を強くする働きを持つビタミン。美味しいうえに、このような効能があるなんて嬉しいですね。
ご近所のスーパーでは残念ながらあまり見かけませんが、
先日デパ地下で出会って嬉しくて即購入してしまいました!
ではここで、フライパンでも焼ける簡単で美味しい食べ方をご紹介!
1.外側の厚い皮をはがし、ひげは残して、葉は切り取る。
2.ひげ部分はアルミ箔で覆って焦げるのを防ぐ。
3.フライパンに大きめのアルミ箔を敷いてヤングコーンを並べて上までかぶせて覆い、蓋をしておく。
4.様子を見ながら裏返し、焼き色がつくまで焼く。10分~15分くらい。
5.焼けたら器に盛る。お好みで、塩又は、マヨネーズに七味唐辛子をつけて。
他にも、スープや旬の夏野菜とのグリルなど、いろいろなお料理にも取り入れて見てくださいね。
もちろん丸ごと焼いて、素材そのものの甘味とシャキシャキの食感を楽しむのもOK!
旬の野菜を味わって、猛暑も乗り切りましょう!!