~野菜ソムリエの気になる野菜 Vol.3~
グリーンファームの野菜ソムリエhisaです。
急な寒さでお鍋が恋しいところですが、
連載3回目の今回は限られた地域で食べられている伝統野菜のひとつ
「金時草」のご紹介です。
石川県では6月から11月が旬の時期ですが、
ハウス栽培もあり通年みられるそうです。
近所のスーパーではなかなか手に入らないですよね。
ですが、先日お土産でいただきました!
葉の表が緑色・裏側は鮮やかな紫色の美しい見た目と、
栄養価が高い健康野菜としても魅力的な
加賀野菜にも指定されているブランド野菜!!
葉の裏側が金時芋のように赤いことから、
「金時草」と呼ばれるようになったそうです。
茹でるときれいな赤紫色がにじみ出し、
モロヘイヤやツルムラサキにも似たような独特なヌメリも出ます。
茎の部分は茹でても硬さが残るため、
主に葉の部分を食べることが多いですが、茎も油で炒めたり、
きんぴらにすると硬さを気にすることなく食べられるようになるんです。
個人的には、葉のきれいな紫色がにじみ出る和え物が、
小鉢に入れるとキレイでおすすめです!
気になる「金時草」の栄養素は??
ポリフェノール・βカロテン・GABA・ミネラルなどが含まれます。
●ポリフェノール
葉の紫色には、ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれています。
抗酸化作用があり、視力/肝機能の改善、血糖値の上昇抑制などの効能。
●βカロテン
粘膜や皮膚の保護、免疫力を上げる、がんの予防などの効能。
●GABA
精神を安定させる、興奮抑える、リラックスなどの効果が期待され、ストレスの軽減にも。
●ミネラル
特にカルシウムや鉄分豊富。
カルシウムにより骨粗しょう症予防・ストレス軽減、鉄分により貧血予防・疲労回復の効果。
健康野菜として注目されるのも納得ですね!
最後にさっと葉を茹でるだけの簡単レシピをご紹介。
1.金時草は茎から葉だけをとる。
2.お湯を沸かした鍋に、塩、金時草を入れて30秒程ゆで、
水にさらし水気を絞る。
3.パットなどに広げ、ポン酢につけて30分程冷蔵庫で冷やす。
4.お皿に盛り付け、おろししょうがをのせる。
「金時草」を見つけた際は、是非手に取ってみてくださいね~!